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IoTを活用したビジネスモデル例とは何か?

IoTという言葉も世の浸透しつつありますが実際にIoTを活用したビジネスモデルはどのような例があるのでしょうか?

 

IoTの語源はInternet of Things。日本語の直翻訳では「モノのインターネット」となりますが実際は各種センサーからのデータや画像データをインターネットを使いクラウドやサーバーなどに集め、最後はそれらのデータをビックデータとしてAIで分析するなど活用することとなります。

 

しかし実際のIoTの活用はまだまだ製造現場中心のカイゼンレベルに留まっており付加価値創出などビジネスモデルを劇的に変える事にまで至ってません。

 

弊社代表の阿部満が経済産業省の委託事業で調査した情報がございますのでそちらをご参考ください。

 

【ご参考】

平成29年度 省エネルギー政策立案のための調査(中堅・中小企業向け IoT ツール・レシピ情報取りまとめ調査)調査報告書

 

今後、IoTやAI、そしてデータを集める技術であるビックデータの技術をそれぞれ個別ではなく全体最適したシステムを構築しビジネスモデルを変えるような企業が世の成長企業になることでしょう。

 

そこで図の『IoT時代に対応したデータ経営2.0の促進のための論点について(検討用資料)』経済産業省商務情報政策局筆者引用加工を参考にIoTを活用したビジネスモデルの例を紹介します。

今後IoTを活用した新しい事業者が表れると想定できます。※すでに一部、事業者が事業を開始しています。

 

【IoTを活用したビジネスモデル例】

(1)製造・販売分野におけるIoT活用法

〇製造・流通・販売の垣根を越えてサービスを提供する新たなビジネスモデルを提供する事業者(ダークストアー等)

〇製造・販売など特定の専門分野で築いたプラットフォームを横展開し、医療やエネルギー分野に参入する事業者

〇これまで時間を要していたオーダーメード販売を需要分析から消費者に提供する形で提供する事業者

 

(2)モビリティにおけるIoT活用法

〇自動車の走行データを集めて安全・快適な自動走行を実現する事業者

〇これらのデータを活用して保険の最適化や新たな広告等を行う事業者

〇販売ではなく個人に応じたシェアサービス等を提供する事業者

 

(3)ヘルスケアにおけるIoT活用法

〇ウェアブル端末等によりデータを集積し、予防医療サービスやその他サービス(食事やエクササイズなど)を展開する事業者

〇個人の様々な医療データを複合的に集積して分析する事業者

〇これらのデータを最大限活用して、患者ごとに個別かされた医療を提供する事業者

 

(4)エネルギーにおけるIoT活用法

〇スマートメーター等のデータを集積し、機器の最適な自動制御等により効率的なエネルギーマネジメントを行う事業者

〇機器の使用状況等のデータを集積した新たな生活支援サービスを生み出す事業者

 

(5)政府部門におけるIoT活用法

〇インフラのセンサーから集積されるデータを集積して効率的に防災やインフラのメンテナンスを行う行政部門

〇様々なデータからリアルタイムで掲載状況を把握する行政部門

 

以上のようにIoTは製造現場中心のカイゼンレベルに留まらず全産業で今後、普及をしていきます。

 

弊社ではIoTに関するコンサルティング、PM、講演・講師・研修のサービスをご提供しております。お気軽にご相談頂ければと思います。